2025.09.17
こんにちは。堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」です。
お子さまの歯並びを見て、「このままで大丈夫だろうか」「いつか治したほうが良いのかな」と不安を感じていませんか。
子どもの歯並びは、見た目だけでなく、虫歯のなりやすさや発音、将来の顔つきにまで影響することがあります。原因は遺伝だけでなく、指しゃぶりや口呼吸といった何気ない癖が関係していることも。
この記事では、子どもの歯並びが悪くなる主な原因と、ご家庭でできる予防法、そして矯正治療を始める時期の目安について詳しく解説します。治療法の種類や費用もご紹介しますので、お子さまの健やかな成長のために、ぜひ参考にしてください。
ここでは、子どもの歯並びが悪くなる主な原因について解説します。
歯並びは遺伝的な要素が大きく、親から受け継いだ顎の大きさや歯の大きさのバランスが合わない場合、歯が重なったり隙間ができたりすることがあります。
また、成長期に顎の発達が十分でないと、歯がきれいに並びにくくなることも考えられます。
長期間の指しゃぶりや、口を開けて呼吸する癖、舌で歯を押す癖などは、歯や顎の位置に影響を与える場合があります。これらの習慣が続くと、前歯が出たり、噛み合わせにズレが生じることがあるため注意が必要です。
現代の食生活では、軟らかい食べ物が多く、咀嚼回数が減る傾向があります。しっかり噛むことで顎が発達しますが、咀嚼不足だと顎の成長が不十分になり、歯並びに影響を及ぼすことがあります。
乳歯が虫歯などで早く抜けてしまうと、永久歯が正しい位置に生えにくくなります。乳歯は永久歯のガイドとして重要な役割を持つため、虫歯予防や適切なケアが大切です。
ここでは、家庭でできる予防方法や日常のケアについて解説します。
軟らかい食事ばかりではなく、適度なかたさの野菜や肉、根菜などを取り入れることで、あごの発達を促しやすくなります。しっかり噛む習慣が歯並びの土台作りに役立つと考えられています。
鼻呼吸を意識できるよう、室内の乾燥を防いだり、アレルギー対策を行うことが大切です。口呼吸が続くと歯並びや口腔内の健康に影響する可能性があるため、日常的に注意しましょう。
子どもの歯並びを守るためには、3〜6か月ごとの定期検診が推奨されます。定期検診では、歯の生え方や噛み合わせの異常を早期に発見できるだけでなく、歯科医師による専門的なクリーニングやフッ化物の塗布も受けられます。
フッ化物の応用は、虫歯予防だけでなく、歯の質を強くし歯並びの乱れによるトラブルを防ぐ効果も期待できます。自宅でのフッ素入り歯磨き剤の使用も効果的ですが、歯科医院での高濃度フッ化物塗布は年2〜4回が目安です。
子どもの歯並びを整えるためには、正しい姿勢と舌の位置を意識したエクササイズが効果的です。
例えば、背筋を伸ばして椅子に座り、口を閉じて舌の先を上あごの前歯のすぐ後ろに軽く当てる「舌上げトレーニング」を行うことが推奨されています。
舌が下がったままだと歯並びや顎の発達に悪影響を及ぼすため、日常的にこのエクササイズを取り入れ、姿勢や舌位を意識する習慣をつけることが大切です。
お子さまの口の中は、年齢や成長段階によって大きく変化します。そのため小児矯正は、歯の生え変わりや顎の成長に合わせて、それぞれの時期に適したアプローチが行われます。ここでは、主な3つの時期に分けて、それぞれの治療の特徴と開始の目安を解説します。
この時期は主に悪習癖の改善や予防的な対応が中心となります。
乳歯だけの時期では、指しゃぶりや口呼吸などの悪習癖の改善が中心となります。顎の成長に影響を与える可能性がある場合は、この時期から対応を検討することもあります。
小児矯正を始める最も適切なタイミングとされる時期です。
乳歯と永久歯が混ざる時期は、小児矯正を始める最も一般的なタイミングです。顎の成長を利用した治療が可能で、将来的な矯正治療の負担を軽減できる場合があります。
本格的な歯列矯正が必要な場合に適した時期です。
すべて永久歯に生え変わった後も矯正は可能です。本格的な歯列矯正が必要な場合は、この時期に開始することが多くなります。
「うちの子、矯正は必要なのかな?」と迷われた際に、専門家でなくても日常生活の中で気づけるサインがいくつかあります。
前歯の極端な重なりや隙間が見られる場合は、矯正治療を検討するサインの一つです。また、上下の歯がうまく噛み合わない状態や、歯が生えるスペースが明らかに不足している場合も注意が必要です。
これらの問題は成長とともに改善される場合もありますが、専門家による適切な診断を受けることが大切です。
指しゃぶりや舌癖などの悪習癖が続いている場合、歯並びや顎の成長に悪影響を与える可能性があります。
口呼吸が習慣化している場合も、顎の発育や歯並びに影響することがあるため注意深く観察する必要があります。顎の左右差や成長バランスに異常が見られる場合は、早期の対応が重要になることもあります。
矯正治療について専門家に早い段階で相談することには、多くの利点があります。
専門家に早めに相談することで、治療の選択肢が大幅に広がります。特に成長期にある子どもの場合、顎の成長を利用した効果的な治療が可能となり、将来的な治療期間を短縮できる場合があります。
また、早期に対応することで抜歯の可能性を減らせるケースもあり、お子さんへの負担を軽減することにつながります。
すぐに矯正が必要と判断されない場合でも、定期的な経過観察が大切です。成長に伴い自然に改善するケースもあるため、3~6か月ごとに歯科医院でチェックを受けることをお勧めします。
ここでは、拡大床・機能的装置など成長誘導・マウスピース型矯正の特徴・ワイヤー矯正・部分矯正の適応などについて解説します。
拡大床や機能的装置は、子どもの成長期に合わせて歯並びや顎の発育を誘導する矯正方法です。拡大床は主に6〜12歳頃に使用され、上顎の幅を広げることで歯が並ぶスペースを確保します。
一方、機能的装置は顎の成長バランスを整える目的で使われ、骨格的な不正咬合の改善に有効です。これらの装置は取り外し式が多く、装着時間は1日10〜14時間が目安とされますが、歯科医師の指示を守ることが大切です。
マウスピース型矯正は、透明なプラスチック製の装置を使い、歯並びを少しずつ整えていく方法です。
従来のワイヤー矯正と比べて目立ちにくく、取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。1日20時間以上の装着が推奨されており、装着時間が短いと効果が十分に得られないため、保護者のサポートが重要です。
また、成長期の子どもは歯や顎の動きが早いため、定期的なチェックとマウスピースの交換が必要です。
ワイヤー矯正は、歯並び全体に大きなズレや噛み合わせの問題がある場合に適応され、永久歯が生え揃う小学校高学年以降が一般的な開始時期とされています。
一方、部分矯正は前歯など一部の歯だけが気になる場合や、軽度の歯列不正に対して行われ、治療期間が短く費用も抑えられるのが特徴です。
ただし、部分矯正は全体の噛み合わせに問題がないことが条件となるため、事前に歯科医師による精密な診断が必要です。
ここでは、装置別の費用の相場について解説します。
子どもの歯並び治療に使用される装置には、床矯正やワイヤー矯正、マウスピース型装置などがあり、費用は装置の種類や治療期間によって異なります。
一般的には床矯正が10万円から30万円程度、ワイヤー矯正は30万円から60万円程度、マウスピース型は20万円から50万円程度が目安とされています。
治療中には、装置の調整料や通院ごとの費用が発生することが多く、1回あたり数千円から1万円程度が一般的です。
また、治療後に歯並びを安定させる保定装置の費用や、装置の再製作が必要になった場合の追加費用も考慮が必要です。
お子さまの歯並びは、遺伝だけでなく、指しゃぶりや口呼吸といった日々の癖、食事の内容など、様々な要因が影響します。ご家庭でのケアや習慣の見直しも大切ですが、専門的な判断が必要な場合も少なくありません。
矯正治療を始めるのに最適なタイミングは、お子さま一人ひとりの成長段階や歯並びの状態によって異なります。気になるサインがあれば、「まだ早いかも」と自己判断せず、まずは歯科医院で相談し、専門家のアドバイスを受けることが、お子さまの健やかな口元の成長につながる第一歩です。
小児矯正を検討されている方は、堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は審美治療に特に力を入れており、口元の見た目の改善だけでなく患者様に合わせた治療を提案をさせていただきます。