2026.03.25

こんにちは。堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」です。
受け口は、見た目だけではなく発音、さらには顎関節症の原因にもなり得ます。大人になってから気になり始める方も多く「今からでも矯正できるのか」「子どものうちに治すべきだったのではないか」と不安を感じているかもしれません。
この記事では、大人の受け口の矯正の可能性や、受け口のまま過ごすリスク、矯正治療の方法などについて詳しく解説します。

受け口とは、下の歯が上の歯よりも大きく前に突き出ている噛み合わせのことです。専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)または反対咬合(はんたいこうごう)と呼ばれています。上の前歯が下の前歯を少し覆うような形が理想的とされていますが、受け口の場合はそれが逆転している状態になります。
受け口の程度は人によってさまざまで、軽度で目立たないケースもあれば、見た目や機能に大きな影響を与える重度のケースもあります。

大人になってからでも受け口は矯正できます。ただし、子どもとは異なり顎の骨の成長がすでに止まっているため、矯正方法が限られたり治療期間が長くなったりする傾向があります。
軽度の受け口であれば、歯並びを整えるだけの矯正治療で改善できるケースもありますが、骨格そのものが原因の場合は外科的な処置を併用する必要があるかもしれません。
また、社会的な影響や見た目の問題を考慮して、目立ちにくい矯正装置を選んだり通院の負担が少ない方法を選択したりすることも可能です。まずは、自分の状態に合った治療法を歯科医師と相談することが大切です。

受け口になる背景には、遺伝や環境などさまざまな要素が関係しています。ここでは、代表的な原因について見ていきましょう。
受け口になる原因の1つが、両親から受け継ぐ骨格や歯の大きさといった遺伝的な要素です。特に、下顎が大きい、上顎が小さいといった骨格的な特徴は遺伝により引き継がれることが多く、両親のどちらかが受け口だと子どもも受け口になりやすいとされています。
骨格に由来する受け口は成長過程で目立ってくることが多く、軽度であれば歯列矯正での治療が可能です。しかし、重度の下顎前突の場合は外科的矯正を検討するケースもあります。
舌の位置が常に下のほうにある低位舌や、前かがみの姿勢、頬杖・うつ伏せ寝などの悪癖も受け口の原因になることがあります。これらの習慣は力のかかり方を偏らせ、顎の成長を阻害したり誘導したりするためです。大人になってからも、舌の位置や頬の筋肉の使い方を変えるトレーニングが役立つことがあります。
歯の生え方や位置も、受け口の原因となることがあります。例えば、上の前歯が内側に傾いて生えていたり、下の前歯が外側に出ていたりすると、上と下の歯が正常に噛み合わず結果的に受け口になります。

受け口をそのままにしていると、見た目だけでなく身体全体の健康や生活の質に影響を及ぼすことがあります。ここでは、受け口を放置するリスクについて詳しく解説します。
受け口は顔の印象に大きな影響を与え、横顔のバランスが崩れたり口元が前に出て見えたりすることがあります。また、コンプレックスを抱えて対人関係に消極的になる方も多いです。
特に、思春期以降の感受性が高い時期には、見た目に関する悩みが心の負担となり、自己肯定感の低下に繋がることもあります。受け口を改善することで、口元の印象や顔全体のバランスが整って自信を持って笑えるようになる方も多くいます。
受け口は上下の歯の噛み合わせが逆転しているため、食べ物をうまく噛み切ることが難しくなります。前歯で噛み切ったり奥歯で噛み砕いたりすることが難しくなり、食生活そのものに影響を与えるかもしれません。食べ物をきちんと噛めていない状態だと、胃や腸に大きな負担がかかるケースもあります。
また、発音に支障をきたすことも多いです。
受け口の状態では歯並びも乱れやすく、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなります。こうした状況は、虫歯や歯周病の発生・進行を助長し、最終的には歯の寿命を縮めることにつながります。
受け口を改善することで、歯列が整い歯磨きがしやすくなると同時に、歯への過度な負担も軽減されるため虫歯や歯周病の予防にも大きな効果が期待できます。

大人の受け口矯正には、主に2つの方法があります。ここでは、それぞれの特徴を紹介していきます。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットという小さな装置を取り付けてワイヤーを通して、歯を少しずつ動かしていく方法です。力のかけ方を調整しながら歯を正しい位置に導きます。矯正力が強いため、目立つ受け口の改善に高い効果を発揮します。
特に、全体的に歯並びが乱れているケースや、噛み合わせに大きなズレがある場合には、ワイヤー矯正が検討されることが多いです。
表側矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく、オーソドックスなワイヤー矯正です。多くの歯科医院で受けられ、幅広い症例に対応できます。
ただし、装置が歯の表側に取り付けられるため、治療中の見た目が気になるというデメリットがあります。
裏側矯正は、ワイヤーとブラケットを歯の裏側(舌側)に装着する方法で、外側からは装置がほとんど見えないことが大きな特長です。見た目を気にせず治療を進めたい方に選ばれており、会話や笑顔の際にも装置が目立ちません。
ただし、裏側矯正は高度な技術を要するため、対応できる歯科医院が限られており治療費が高くなる傾向があります。また、舌に装置が触れるため、慣れるまでは発音のしづらさや違和感を覚えるケースもあります。
ハーフリンガル矯正は、上の歯には裏側矯正、下の歯には表側矯正を組み合わせた治療方法です。装置の違和感を軽減しつつ審美性も確保できるバランスの取れた方法です。
マウスピース矯正は、プラスチック製の透明なマウスピースを装着して、少しずつ歯並びを整えていく治療法です。複数のマウスピースを用意しておき、一定期間ごとに交換していくことで段階的に矯正を進めていきます。
装着していても目立ちにくいのが特徴で、見た目を気にせずに治療を進められます。患者さまご自身での取り外しも可能で、食事や歯磨きなどをいつもどおり行うことができます。
ただし、装着時間の管理や適切な取り扱いが必要です。1日20~22時間の装着が推奨されており、これより短いと計画どおりに歯が動かず治療に遅れが生じることがあります。
また、骨格性の受け口や重度の不正咬合には対応できない場合があります。そのような場合は、ワイヤー矯正など他の治療法が検討されます。

矯正には、一般的に1年半〜3年程度の治療期間が必要となります。骨の成長が止まっている大人の場合、歯の移動に時間がかかるだけではなく場合によっては外科的処置を併用することもあります。
外科手術を伴うケースでは、術前矯正と術後矯正を含めて2年〜3年半ほどを見込んでおくべきでしょう。十分な期間をかけて丁寧に治療を進めることが大切です。

大人の受け口の矯正にかかる費用は、使用する装置の種類や通院回数、治療の難易度などによって異なります。全体的な歯列矯正の場合、費用の目安はおおよそ80万円〜150万円程度とされています。部分的な矯正であれば40万円〜80万円ほどで対応できるケースもあります。
また、骨格的な問題が大きい場合には、外科手術を伴う矯正治療が必要となり費用がさらにかかるかもしれません。費用は歯科医院によって異なるため、治療前のカウンセリング時にしっかり確認して総額を把握しておくことが大切です。

大人になってからでも、受け口は矯正治療によって改善できます。受け口は見た目に影響を与えるだけではなく、咀嚼や発音、歯の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、放置せずに早めに治療することが重要です。
近年では目立ちにくい矯正方法や生活スタイルに合わせた治療計画が可能になっており、多くの方が治療を始めやすい環境が整っています。受け口で悩んでいる方は、一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。
受け口の矯正治療を検討されている方は、堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は審美治療に特に力を入れており、口元の見た目の改善だけでなく患者様に合わせた治療を提案させていただきます。当院の診療ページはこちら、初診のWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。