「歯周病で歯を支える骨が溶けてしまった」
「歯茎が下がって歯が長く見えるのが気になる」
「歯の根が露出して水がしみて痛い」
一度失ってしまった歯茎や骨は、もう元には戻らないと諦めてはいませんか。
歯周病が進行すると歯を支える大切な土台である歯槽骨が溶け、歯茎もそれに伴って下がってしまいます。しかし近年の歯科医療の進歩により「歯周組織再生療法」という方法で、失われた組織を再生させることが可能になってきました。
堺東Mデンタルクリニックではご自身の治癒力を最大限に引き出す再生治療に力を入れています。ただ症状の進行を食い止めるだけでなく失われた組織を再生させ、より健康的で美しいお口の状態を取り戻す。それは歯の寿命を延ばし、患者様の未来の笑顔を守るための大切な治療です。諦めてしまう前に、ぜひ一度私たちにご相談ください。
歯茎が下がる「歯肉退縮」や歯を支える骨が溶ける「骨吸収」は、様々な原因によって引き起こされます。
原因を正しく理解することが適切な治療への第一歩です。
歯周病は歯周病菌によって歯を支える骨が破壊されていく病気です。建物の土台が失われれば建物が傾くように、歯槽骨という土台が溶けてしまうとその上にある歯茎も一緒に下がっていきます。これが歯肉退縮の最も大きな原因です。
お口を清潔に保とうとするあまり、硬い歯ブラシでゴシゴシと力を入れて磨いていませんか。過度なブラッシング圧は歯茎を傷つけすり減らしてしまう「擦過傷」を引き起こし、歯肉退縮の原因となります。
特定の歯にだけ強い力がかかったり、歯ぎしり・食いしばりの癖があったりすると歯や歯を支える組織に過剰な負担がかかり続けます。この負担が骨の吸収や歯肉の退縮を招くことがあります。
歯を動かす矯正治療の過程で歯を支える骨や歯茎が歯の動きに対応しきれず、結果として歯肉が下がってしまうケースも見られます。
歯肉退縮は単に見た目の問題だけではありません。お口の機能や健康にも様々な悪影響を及ぼします。
歯の根元が露出することで歯が長く見え、お顔全体が老けた印象を与えてしまうことがあります。また歯と歯の間に黒い三角形の隙間(ブラックトライアングル)ができてしまい、笑顔に自信が持てなくなる方も少なくありません。
本来歯茎に守られている歯の根(歯根)は、表面を覆うエナメル質がなく象牙質が剥き出しの状態です。この象牙質には神経につながる無数の小さな管が通っているため、歯茎が下がって歯根が露出すると冷たい水や風などの刺激が直接神経に伝わり「キーン」としみる知覚過敏の症状を引き起こします。
露出した歯根はエナメル質に比べて酸に弱く、非常に虫歯になりやすいという特徴があります。これを「根面う蝕」と呼び、成人の虫歯の中でも特に注意が必要なものです。
歯周組織再生療法はその名の通り、歯周病などによって失われた歯槽骨・セメント質・歯根膜といった歯周組織を特殊な薬剤や膜などを用いて再生へと導く先進的な外科治療です。魔法のように元通りになるわけではありませんが、患者様ご自身が本来持っている「治ろうとする力」を最大限に引き出し歯の土台を再構築することを目指します。
この治療は全ての患者様に行えるものではなく、お口の中の状態や歯周病の進行度などを精密に検査し適応可能かどうかを慎重に判断する必要があります。
私たちは患者様のお口の状態やご希望を丁寧にお伺いし、数ある再生療法の中からその方に最も適した方法をご提案します。手術に際しては患者様の心身への負担を最小限に抑えることを常に心がけています。
GTR法は失われた骨の部分に「メンブレン」という特殊な膜を設置し、骨が再生するためのスペースを確保する治療法です。
歯茎の治癒スピードは骨の再生スピードよりも速いため、何もしなければ骨が再生すべきスペースに歯肉の組織が入り込んでしまいます。メンブレンという「仕切り」を置くことで歯肉の侵入を防ぎ、その内側でじっくりと骨や歯根膜が再生するのを待つのです。
エムドゲイン法は歯が生えてくるときに重要な働きをするタンパク質の一種を主成分とした「エムドゲイン・ゲル」という薬剤を歯根の表面に塗布する方法です。この薬剤が歯が発生したときと同じような環境を再現し、歯槽骨をはじめとする歯周組織の再生を促します。世界中で広く用いられている安全性の高い治療法です。
当院では日本の最先端の科学技術から生まれた歯周組織再生医薬品「リグロス®」を用いた治療を行っています。
リグロス®の主成分は細胞を増やす働きを持つ成長因子(bFGF)です。この薬剤を歯周外科手術の際に骨が失われた部分に直接塗布することで、歯槽骨の再生に必要な細胞(歯根膜細胞など)が増殖しさらに新しい血管が作られる(血管新生)のを促します。これにより強固な歯周組織の再生が期待できるのです。
リグロス®の大きな利点
この治療法の大きな利点は公的医療保険の適用対象であるという点です。これまでエムドゲイン法やGTR法といった再生治療は自費診療でしたが、リグロスの登場により患者様の費用負担を抑えながら高度な歯周組織再生療法を受けていただくことが可能になりました。
再生治療は歯周外科手術を伴います。当院では事前の丁寧な説明と準備、そして患者様の負担を軽減するための工夫を徹底しています。
カウンセリングと精密検査
まず患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いします。その後歯周ポケット検査、レントゲン撮影、口腔内写真撮影などを行い再生治療が可能かどうかを正確に診断します。
歯周基本治療の徹底
再生治療を成功させるためには手術を行う前にお口の中を徹底的に清潔な状態にしておくことが不可欠です。歯石や歯垢を完全に除去するスケーリング・ルートプレーニングを行い、歯茎の炎症を落ち着かせます。
再生療法の手術
歯周基本治療で歯茎の状態が改善した後、いよいよ再生手術を行います。十分に麻酔を効かせた上で歯茎を切開し歯根の表面の汚れをきれいに取り除きます。そして骨が失われた部分にリグロス®などの再生材料を適用し、歯茎を丁寧に縫い合わせます。手術中もレーザー機器を併用して殺菌や止血を行うなど、術後の痛みや腫れを最小限に抑えるよう努めます。
術後の経過観察とメンテナンス
術後は消毒や抜糸のために数回ご来院いただきます。再生したデリケートな組織はその後のケアが非常に重要です。安定した状態を長く保つためにご自宅での適切なブラッシングと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルメンテナンスを継続していきましょう。
歯周組織再生療法は治療が完了すれば終わりではありません。なぜ歯周病になり組織が失われるに至ったのか、その根本原因に目を向けなければ再発のリスクは常に残ります。
当院では再生治療と並行して噛み合わせの調整や、患者様一人ひとりに合わせたブラッシング方法の指導などお口全体の健康を総合的に管理していきます。美しい口元を取り戻すための審美治療や機能性を回復するインプラント治療など、あらゆる選択肢の中から患者様の未来にとって最良の道筋を一緒に考えていくパートナーでありたいと願っています。
「もう治らない」と諦めていた歯茎のお悩み、ぜひ私たちに打ち明けてみませんか。堺東Mデンタルクリニックがその一歩を全力でサポートします。