2025.10.08
こんにちは。堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」です。
セラミックの歯は、見た目の美しさや耐久性の高さから、多くの方に選ばれています。
しかし、いざ治療を検討すると「セラミックの歯の値段はどのくらいなのか?」「種類によってどんな違いがあるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
今回では、セラミック歯の値段の相場や種類ごとの特徴、さらに価格が高い理由や選ぶ際の注意点などについて解説します。セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
セラミックの歯と一口に言っても、その種類や素材によって値段は大きく異なります。ここでは代表的な5つのセラミック素材について、それぞれの特徴と費用の目安を解説します。
オールセラミックは、金属を一切使わず、全てがセラミックで作られた素材です。見た目が非常に自然で、透明感があり、周囲の歯との調和がとりやすいのが特徴です。金属アレルギーの心配がない点も大きなメリットといえるでしょう。
価格は1本あたりおよそ8万円から15万円が一般的で、審美性を重視する前歯などに多く選ばれます。オールセラミックは光を通す性質があり、本物の歯のような自然な輝きを再現できる点で特に人気があります。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど、非常に強度が高い素材です。そのため、噛む力が強い奥歯にも安心して使うことができます。見た目の美しさだけでなく、日常的な使用にも耐えられる点が大きな魅力です。
さらに、最近のジルコニアは自然な白さや輝きを表現できるようになっています。そのため、前歯など人目につく部分に使っても、違和感のない仕上がりになります。
費用の目安は1本あたり10万円から18万円ほどです。やや高価ではありますが、その強度と長持ちする安定性を考えれば、長期的に見てコストパフォーマンスの高い選択といえるでしょう。
e-maxは、ニケイ酸リチウムというガラス系セラミックを使用した素材で、審美性に優れています。透明感があり、前歯のように目立つ部分に使用されることが多いです。オールセラミックよりも強度が高く、ジルコニアよりも自然な色合いが出せる点が特徴です。
費用は1本あたり5万円から14万円程度で、自然さと強度のバランスを求める方に選ばれています。
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(歯科用プラスチック)を混ぜ合わせた素材です。セラミックに比べて柔軟性があり、周囲の歯に負担をかけにくいのが特徴です。価格はほかのセラミック素材に比べると安価で、1本あたり4万円から8万円程度です。
ただし、経年劣化で変色しやすく、耐久性は純セラミックに劣るため、長期使用を考える場合は注意が必要です。
メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた構造の被せ物です。内側が金属のため強度が非常に高く、奥歯などの力がかかる部分にも使用されます。
価格は1本あたり10万円前後が相場です。金属部分が歯ぐきの境目に黒ずみとして見えることがある点がデメリットですが、耐久性とコストのバランスを重視する方には向いているかもしれません。
ここでは、セラミックの歯の値段が高くなる主な理由を解説します。
セラミックに使われる素材は、非常に高品質なものです。天然の歯に近い色合いや透明感を再現するためには、一般的な陶材よりも高純度なセラミックを使用します。
特にジルコニアやe-maxといった素材は、強度が高く割れにくい一方で、精密な加工には高度な技術が必要です。そのため、素材そのものの価格に加え、製造過程にかかるコストも自然と高くなります。
つまり、セラミックの歯の美しさと耐久性は、この高品質な素材に支えられているのです。
セラミックの歯は、天然歯にしっかりフィットするように精密に作製されます。歯科技工士の技術力や歯科医師の形成技術が結果を左右するため、高い専門性が求められます。そのため、技術料が費用に反映されるのです。
審美目的の治療とみなされるセラミック治療は、基本的に保険診療の対象外となります。したがって、材料費・技工費・技術料のすべてが自己負担となり、その分費用が高くなります。
セラミックの歯は値段が高い反面、多くのメリットがあります。ここでは、その代表的な利点をご紹介します。
セラミックの最大の魅力は、天然歯のような透明感と美しさです。光の透過性が高く、周囲の歯との色調も自然に調和します。そのため、前歯のように目立つ部分でも自然に仕上がります。
保険診療で使用されるレジンは、時間とともに黄ばんだり着色したりしますが、セラミックは変色しにくく、長期間美しさを保てます。そのため、コーヒーやワインなどの色素沈着を気にする方にも選ばれています。
オールセラミックやジルコニアなどの金属を含まない素材は、金属アレルギーのリスクがありません。金属が原因で歯ぐきが黒ずむことも防げるため、身体にも優しい素材といえます。
セラミックには多くの魅力がありますが、注意すべき点も存在します。治療前に理解しておくことで、後悔のない選択ができます。
セラミックは強度が高い一方で、衝撃には弱いという特性があります。硬いものを強く噛むと欠けたり割れたりすることがあるため、注意が必要です。
セラミック自体は虫歯になりませんが、ケアが不十分だと土台となる天然の歯が虫歯になることがあります。長く快適に使うためには、定期的な歯科検診とクリーニングが欠かせません。
上述のとおり、セラミック治療は自由診療のため、1本あたり数万円から十数万円と高額な費用がかかります。複数本を治療する場合は費用がかさむため、予算計画をしっかり立てることが大切です。
高価なセラミックの歯を長持ちさせるためには、日常のケアや生活習慣が重要です。以下のポイントを意識してメンテナンスを行いましょう。
セラミックの表面はツルツルしていますが、歯と歯ぐきの境目には汚れが溜まりやすく、そこから虫歯や歯周病が発生するリスクがあります。
特に、セラミックと天然歯の境目部分は細菌が繁殖しやすいため、やわらかめの歯ブラシを使って優しく丁寧に磨くことが重要です。また、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、被せ物のすき間に入り込んだプラークも除去でき、清潔な状態を保てます。
定期的に歯科検診を受けることも大切です。一般的には3か月から半年に1回の頻度で歯科医院を受診してチェックを受けることが推奨されます。
また、歯科衛生士による専門的なクリーニングを受けることで、ご家庭でのブラッシングでは落としきれない汚れや着色も除去できます。特にコーヒーや紅茶、ワインをよく飲む方は、定期的にメンテナンスを受けて美しい状態を保つことが大切です。
セラミックの歯を長く使うには、日々の食生活にも注意が必要です。氷や硬いキャンディ、ナッツのような硬い食品を噛むと、セラミックに強い衝撃が加わり、欠けや割れの原因になります。
就寝中に歯ぎしりや食いしばりをする癖がある方は、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースの使用を検討すると良いでしょう。これにより、セラミックにかかる負担を軽減でき、寿命を延ばすことにつながります。
セラミック歯は天然歯よりも硬いため、噛み合わせのバランスが崩れると他の歯に過剰な力がかかることがあります。とくに一部の歯だけをセラミックにした場合、噛み合わせを適切に調整しないと、セラミックだけでなく周囲の歯や歯根にも負担が生じる可能性があります。
治療後も噛み合わせに違和感を覚えた際は、自己判断せず早めに歯科医院で調整してもらいましょう。定期的に微調整を行うことで、口全体のバランスを保ち、セラミック歯の耐久性も高められます。
セラミックの歯は、見た目の美しさと耐久性を兼ね備えています。素材や種類によって費用は異なりますが、ご自身の希望や目的に合わせて選ぶことで、見た目だけでなく機能面でも満足のいく結果が得られるでしょう。
セラミックの歯は高額ですが、治療後の見た目や長期的な耐久性まで含めて総合的に判断することが大切です。定期的なメンテナンスや正しいケアを続けることで、長持ちさせることも十分に可能です。
見た目の美しさとしっかり噛める機能を両立させ、理想の笑顔を手に入れるためにも、信頼できる歯科医院で一度相談してみましょう。
セラミック治療を検討されている方は、堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は審美治療に特に力を入れており、口元の見た目の改善だけでなく患者様に合わせた治療を提案をさせていただきます。