2025.08.04

こんにちは。堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」です。
歯の健康や見た目を左右する詰め物や被せ物の素材として、近年セラミックが注目を集めています。銀歯に比べて自然な見た目を実現できることや、金属が含まれないため体への影響も少ないとされていることから、多くの人がセラミック治療を選択するようになりました。
その一方で、費用面や使用用途による違いなど、疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
この記事では、セラミック治療のメリットやデメリット、使用される素材の種類、そして治療にかかる費用について詳しく解説します。セラミック治療を検討するうえで知っておきたいポイントをまとめているので、自分に合った治療を選ぶための参考にしていただければと思います。

セラミック治療とは、虫歯や破折、欠けなどで失われた歯の一部や全体を修復するために、セラミック(陶器)素材を使って作製された被せ物や詰め物を装着する治療法です。天然の歯に近い色合いや透明感、質感を実現できる点が特徴です。
また、金属を使わないことで金属アレルギーの心配がなく、長期間にわたって美しい状態を維持しやすいのも特徴です。セラミック治療は審美性を重視する方に選ばれることが多かったものの、近年では健康面への配慮や耐久性の向上などから、幅広い年齢層の方に選択されています。

ここでは、セラミック治療のメリットについて解説します。
セラミックは光の透過性が天然歯に近く、見た目が非常に自然です。前歯の治療においても、周囲の歯としっかりとなじみ、違和感ない仕上がりが期待できます。他の素材と比較して、清潔感や美しさを維持しやすい点が特徴です。
セラミックは、表面が滑らかで変色しにくい素材です。プラーク(歯垢)が付着しにくく、口腔内を清潔に保ちやすいため、虫歯のリスクを低減できます。一度修復すれば、長期間安定した状態を維持できるのも魅力です。
銀歯などの金属製の詰め物や被せ物は、長期間の使用によって金属イオンが溶け出し、アレルギー症状を引き起こすことがあります。セラミックは金属を含まないメタルフリー素材です。金属アレルギーのある方や、将来的なリスクを避けたい方にとって安心な選択肢となります。
ただし、メタルボンドという種類は、内側に金属が使用されています。完全に金属を使わないのはオールセラミックやジルコニアなどです。

見た目が自然で耐久性にも優れているセラミック治療ですが、いくつかの注意点があります。特に、素材の特性や治療の進め方によっては、希望通りの仕上がりにならなかったり、予想以上に費用がかかったりするケースもあります。
セラミック治療は高品質な素材を使用するため、保険適用外の自由診療となることが一般的で、費用が高額になります。使用するセラミックの種類や治療範囲、歯科医院の料金設定によって大きく異なりますので、事前に確認しておきましょう。
セラミックは強度が高い素材ですが、硬いものがぶつかったり強く噛みしめたりすると、割れたり欠けたりすることがあります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は加齢とともにセラミックの劣化が早くなることもあるため注意が必要です。歯科医師と相談の上、ナイトガードなどの対策をとることが推奨されます。
セラミック治療では、強度を保つためにある程度の厚みが必要なため、銀歯での治療に比べると削る量が多くなる場合があります。特に詰め物(インレー)の場合、セラミックの強度を保つために健康な歯質を多く削ることがあるでしょう。そのため、歯への負担が増える可能性があります。

セラミック治療では、いくつかの異なる素材が使用されます。それぞれの特徴を理解することで、ご自身の希望や口腔の状態に合った素材を選択することが可能です。ここでは、代表的なセラミック素材について詳しく見ていきましょう。
オールセラミックは、すべてセラミックで作られている素材で、白く透明感があるため、自然な見た目を再現できます。金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。また、耐久性が高く、色の変化が少ない点も特徴です。透明感の再現性の高い素材を使用するため前歯の治療に使用されることが多いです。色の変化が少ない点も特徴です。
ただし、強い衝撃がかかると破損することがあり、奥歯などの強い力がかかる部位に使用するとひび割れたり割れたりする可能性があります。
ハイブリッドセラミックとは、セラミックとプラスチック素材を組み合わせたセラミックです。ほかのセラミックと比べると強度が劣り、経年劣化を起こしやすいです。また、プラスチック素材を使用しているため、黄ばみや変色を起こしやすいのもデメリットといえます。
しかし、ほかのセラミックに比べると値段は安く、審美性も高いため、費用を抑えてセラミック治療をしたい方は検討してみるのもよいでしょう。
メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物です。内側に金属を使用しているため強度が高く、奥歯など力がかかる部位でも安心して使用できます。外側にはセラミックを使用しているため、天然歯に近い見た目を再現することも可能です。
ただし、金属を内部に使用しているため、時間が経過すると金属の成分が溶け出し、歯茎が黒ずむことがあります。また、金属アレルギーのリスクもあるため、事前に歯科医師との相談が必要です。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど硬度が高く、耐久性に優れた素材です。奥歯の被せ物に使用されることが多く、見た目と機能性のバランスに優れています。
ただし、透明感はオールセラミックほど高くありません。また、金属成分を含まないため、金属アレルギーの心配がないというメリットもあります。

セラミック治療は見た目の美しさと機能性を両立できる反面、費用は保険診療と比べて高額になることが一般的です。セラミックは自由診療となるため、基本的には全額自己負担となり、使用する素材や治療内容によっても費用が大きく異なります。
目安としては、オールセラミックは詰め物が4〜8万円程度、被せ物は8〜14万円程度でしょう。ジルコニアでは、詰め物が5〜8万円、被せ物は8〜15万円が目安です。
さらに、治療にかかる費用は医師の技術やクリニックの立地、設備などによっても変動します。事前に見積もりや説明をしっかりと受け、納得した上で治療を進めることが大切です。

セラミック治療は、見た目の美しさや機能性に優れた歯科治療として、多くの方に選ばれています。審美性の高さや金属アレルギーのリスクがない点など、多くのメリットがある一方で、費用の高さや素材によっては破損しやすいといった注意点もあります。
自然な見た目と高い耐久性を求める方には、ジルコニアやオールセラミックなどが選ばれています。
まずは歯科医師に相談し、治療の目的や予算に合った素材を選ぶことが大切です。
治療費や素材の特徴、メリット・デメリットをしっかり理解し、ご自身に合ったセラミック治療を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
セラミック治療を検討されている方は、堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は審美治療に特に力を入れており、口元の見た目の改善だけでなく患者様に合わせた治療を提案をさせていただきます。当院の診療ページはこちら、初診のWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。