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顎関節症になるのは歯並びが原因?放置するリスクや治療法も

2026.02.04

顎関節症になるのは歯並びが原因なのか考える女性

こんにちは。堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」です。

顎関節症とは、あごの関節やその周囲の筋肉に痛みや違和感を覚えたり、口を開けづらくなったりする疾患です。日常生活に支障をきたすこともあり、放置すると慢性化するケースもあるため、早めの対応が重要です。

顎関節症の原因はさまざまですが、その一因として歯並びが指摘されています。歯並びの乱れが噛み合わせを悪化させ、顎関節に負担をかける可能性があるのです。

この記事では、顎関節症の原因や放置するリスク、治療法などについて解説します。

顎関節症とは

顎関節症について説明するイメージ

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、あごの関節やその周囲の筋肉、靭帯などに異常が生じることで、口を開け閉めする動きに障害が出る疾患です。主な症状には、口の開閉時にカクカク音が鳴る、あごが痛む、口を大きく開けなくなる、などがあります。

また、頭痛や肩こり、耳鳴り、めまいなど、顎関節とは一見関係のなさそうな症状を引き起こすこともあり、生活の質に大きく影響します。ストレスや生活習慣の影響を受けやすく、近年では若い世代の患者さまも増えています。

顎関節症は、放置していても自然に治るケースは少なく、早期に正しい診断と対処を受けることが大切です。

顎関節症の主な原因

顎関節症の主な原因を伝えるイメージ

顎関節症は、単一の原因で発症することは珍しく、複数の要因が組み合わさっているケースが多いです。ここでは、顎関節症の主な原因を紹介します。

歯並びや噛み合わせ

歯並びの乱れは、顎関節症の主な原因の1つとして知られています。上下の歯が正しく噛み合わない状態では、噛むときにあごの関節や周囲の筋肉に余分な負担がかかるためです。特に、前歯の歯並びが大きく乱れている場合、上下の歯の接触が不十分となり、噛んだ際に顎が左右どちらかにずれることがあります。

このような噛み合わせの異常は、長期的に見て関節に負担をかけ続け、痛みや違和感、開口障害などの症状を引き起こす原因となります。

口周りの癖

無意識のうちに日常生活で繰り返される動作や習慣も、顎関節に慢性的な負荷を与える原因となることがあります。代表的なものとして、歯ぎしりや食いしばり、片側で噛む癖、頬杖、常にうつむいた姿勢などが挙げられます。

睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをする人も多く、これも顎関節に強い負荷をかけます。片側で噛む習慣は、左右の顎関節に不均等な力を加える結果となり、時間の経過とともに関節のバランスを崩す原因になることがあります。また、頬杖は片側に長時間体重をかけることであごの動きを固定化し、柔軟性を失わせる原因になります。

こうした癖は一見些細なものに思えますが、積み重なることで顎関節に慢性的な負荷を与え、症状を悪化させるリスクがあります。

普段の姿勢

現代人に多いのが、スマートフォンやパソコンの長時間使用による悪い姿勢です。特に、前傾姿勢や猫背、頭が前に出た状態は、首や肩、あごまわりの筋肉に大きな負担をかけます。

こうした姿勢を続けていると、首の後ろ側やあごの筋肉が常に緊張状態となり、筋肉が硬くなって血行が悪くなります。これにより、顎関節の動きが悪くなり、痛みや違和感が生じる原因となるのです。

また、姿勢の乱れは胸の動きを制限し、浅い呼吸を誘発することで自律神経のバランスにも影響を与えます。筋肉の緊張やストレスの蓄積は、顎関節症の発症や悪化に直結します。

顎関節症に関係しやすい歯並び

顎関節症になりやすい受け口

歯並びが悪いからといってすべての人が顎関節症になるわけではありませんが、いくつかの歯列不正は特に大きな影響を及ぼすことがあります。ここでは、その代表的な歯並びの特徴を見ていきましょう。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯より大きく前に出ている状態を指します。医学的には上顎前突と言います。この状態では、上下の前歯が適切に接触しないため、噛むときにあごの筋肉や関節に余計な負荷がかかりやすくなります。

受け口(下顎前突)

受け口とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。専門的には下顎前突と言います。見た目の印象にも影響するため、審美的な理由で気になる方も多いですが、実際には顎関節への負担も大きい歯並びです。

上下の歯が正しく噛み合わないため、食事の際に特定の筋肉が過剰に使われることもあり、筋肉の緊張や関節の摩耗を引き起こす可能性ががあります。さらに、発音や咀嚼機能にも支障が出やすく、日常生活にさまざまな影響を及ぼすケースも見られます。

叢生

叢生(そうせい)は、歯が不規則に重なり合って生えているガタガタの歯並びのことを指します。歯がまっすぐ並ぶスペースが足りないことで、上下の前歯や犬歯などが重なり、上下の噛み合わせが複雑にずれるケースが多いです。

叢生の場合、噛む力がうまく分散されず、顎関節や筋肉に過剰な負荷がかかりやすくなります。特に、上下の歯が正しく噛み合わないことであごの動きに無理が生じ、結果として顎関節症の原因となる可能性もあります。

また、叢生は歯磨きが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。これらが進行するとさらに噛み合わせに影響を及ぼし、顎関節への負担が増すという悪循環に陥ることもあります。

顎関節症を放置するリスク

顎関節症を放置して痛みを感じる女性

顎関節症を放置していると、痛みや違和感が悪化する可能性があります。慢性的な痛みは、日常生活に支障をきたすだけではなく、歯ぎしりや食いしばりを誘発し、さらなる悪化にもつながります。

さらに、開口障害も進行し、口が指2本分程度しか開かなくなるケースもあります。これは顎関節や周囲の筋肉に余分な負担がかかった結果です。口が開けにくくなると、食事や会話などの日常生活に大きな支障をきたします。

また、あごの不快感が日常生活に影響を及ぼすと、精神的なストレスが増加し、睡眠障害を引き起こす可能性もあります。ストレスが悪化すると、睡眠の質が低下し、免疫力が下がることで全身にあらゆる不調が現れるでしょう。

これらの症状が積み重なると、頭痛や肩こり、首の痛みなどの全身症状を引き起こすことがあります。

顎関節症の主な治療法

スプリント療法で顎関節症の治療をする様子

顎関節症は、原因や症状の程度によって治療法が異なりますが、ほとんどの場合は手術を必要としません。早期に適切な処置を受けることで、多くのケースで症状の改善が見込めるでしょう。以下に、代表的な治療法をご紹介します。

スプリント療法

スプリント療法とは、マウスピース型の装置を用いて、歯ぎしりや食いしばりによるあごへの負担を軽減する治療法です。患者さまの歯型に合わせて装置を作製し、上下の歯が直接当たらないようにすることで、顎関節を自然でリラックスした位置へ導きます。

また、噛み合わせの調整や歯の保護効果も期待され、顎関節症の改善に有効です。

理学療法

理学療法は、顎関節やそのまわりの筋肉の状態を整え、症状の改善を目指す治療法です。運動療法や物理療法などに分けられ、保存療法の中心的な役割を担っています。

物理療法では、温熱療法や冷罨法、超音波療法などが行われます。これにより血流を促進したり炎症を抑えたりすることができます。運動療法では、あご周辺のストレッチや開口訓練といったトレーニングを行います。こわばった筋肉をほぐし、痛みや開口障害を改善する効果が期待できます。

薬物療法

顎関節症の薬物療法は、主に痛みの緩和、炎症の抑制、筋肉の緊張を和らげることを目的とした対症療法です。痛みが強くて日常生活に支障をきたす場合に行われます。根本的な治療というよりは、一時的に症状を軽減させる手段として位置づけられています。

あごの周囲の筋肉が過度に緊張している場合には、筋弛緩薬が処方されることもあります。これにより、あごを動かす筋肉の緊張が和らぎ、痛みの悪循環を断つ効果が期待できます。

また、ストレスが大きな要因となっているケースや、症状が慢性化している場合には、抗うつ薬や抗不安薬が補助的に使われることがあります。

いずれの薬も、顎関節症そのものを根本から治すものではありません。そのため、スプリント療法や理学療法、生活習慣の改善といったほかの治療法と併用するのが一般的です。

噛み合わせの調整

上下の歯が正しく噛み合わないと、顎関節に大きな負担がかかります。そのため、患者さまの噛み合わせを確認し、必要に応じて歯を削って詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)を装着することがあります。食べ物を噛んだときの力のかかり方が均等になり、バランスを保ちやすくなるでしょう。

また、歯を削る治療ではなく、歯を動かして歯並びを改善する矯正治療が検討されることもあります。

生活習慣の見直し

上記の治療と並行して、日常生活の中で無意識に続けている悪習慣を見直すことも重要です。例えば、片側だけで噛む癖を改善し、左右均等に噛むようにする、硬い食べ物を控えるなど、あごの負担を減らすことを意識しましょう。また、うつ伏せ寝や頬杖といった習慣をやめて、あごに余計な圧力をかけないようにすることも大切です。

まとめ

顎関節症を治療して痛みがなく食事ができるようになった女性

顎関節症は歯並びの乱れや日常のクセ、ストレス、姿勢など、複数の要因が重なって発症することが多い疾患です。あごの痛みだけではなく、頭痛や肩こり、耳鳴りなど、さまざまな不調を引き起こすリスクがあります。

早期に正しい診断と治療を受けることで、悪化を防げる可能性が高まります。主な治療法には、スプリント療法や理学療法、薬物療法、噛み合わせの調整、生活習慣の見直しなどがあり、それぞれの症状や原因に応じて組み合わせることが大切です。

顎関節症の治療を検討されている方は、堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は審美治療に特に力を入れており、口元の見た目の改善だけでなく患者様に合わせた治療を提案させていただきます。当院の診療ページはこちら、初診のWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。