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インプラントとは?治療方法・メリット・費用までやさしく解説

2025.09.03

インプラントのイメージ

こんにちは。堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」です。

歯を失ってしまい、「入れ歯やブリッジ以外の選択肢はないだろうか」とお探しではありませんか。最近よく聞くインプラント治療に興味はあるものの、どのような治療なのか詳しくは分からない、という方も多いかもしれません。

インプラントは、見た目や噛み心地が天然の歯に近く、多くのメリットがある一方で、外科手術が必要であったり、費用が高額になるなどの側面もあります。治療法の特徴を正しく理解し、ご自身に合っているか見極めることが大切です。

この記事では、インプラントとは何か、その基本的な構造から、他の治療法との違い、メリット・デメリットまでを網羅的に解説します。費用や治療の流れもご紹介しますので、インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

インプラントとは

インプラント治療をした女性の口元

インプラントとは、虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った場合に、人工の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療方法です。

インプラント体には主にチタンなどの生体親和性の高い金属が使われており、骨としっかり結合することで、天然歯に近い噛み心地や見た目を目指すことができます。インプラント治療は外科的な処置を伴うため、事前に十分な診査や計画が必要です。

また、患者様の全身状態や口腔内の健康状態によっては適応が限られる場合もあります。

インプラント治療が選ばれる理由

インプラント治療が選ばれる主な理由は、他の治療法と比較して周囲の健康な歯を削る必要がないことや、しっかりとした固定力が得られる点にあります。

入れ歯やブリッジと異なり、インプラントは顎の骨に直接固定されるため、食事や会話の際の違和感が少ないとされています。

また、見た目も自然に近づけることができるため、審美面を重視する方にも選択される傾向があります。

インプラントの構造と仕組み

インプラントの構造

インプラントは失った歯を補う治療法ですが、どのような構造で機能しているのかについて詳しく解説します。

インプラントの各パーツ(人工歯根・アバットメント・上部構造)

インプラントは主に三つのパーツから成り立っています。まず「人工歯根」は、歯を失った部分の顎の骨に埋め込むチタン製の部品で、天然歯の根の役割を担います。

その上に「アバットメント」と呼ばれる連結部分が取り付けられ、人工歯根と人工歯(上部構造)をつなぐ役割を果たします。最後に「上部構造」が装着され、これが実際に見える歯の部分となります。

それぞれのパーツが連携することで、噛む力をしっかり伝え、見た目も自然な仕上がりが期待できます。

インプラントの種類と特徴

インプラントにはいくつかの種類があり、代表的なのは「エンドオステアルインプラント(骨内インプラント)」と呼ばれるものです。これは顎の骨の中に直接埋め込むタイプで、現在最も多く用いられています。

一方で、骨の状態や全身の健康状態によっては、他のタイプが選択されることもあります。

また、インプラントの素材や形状、表面の加工方法などにも違いがあり、それぞれの患者様の状態や希望に合わせて適切なものが選ばれます。

インプラントと他の治療法の違い

入れ歯治療のイメージ

インプラントは、歯を失った際の治療法の一つですが、他にも入れ歯やブリッジ、差し歯など様々な選択肢があります。ここでは、それぞれの治療法の違いについて詳しく解説します。

インプラントと入れ歯の違い

インプラントは顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法です。

一方、入れ歯は歯ぐきや残っている歯に取り外し式の人工歯を装着します。インプラントは固定式であるため、食事や会話の際にずれにくい特徴がありますが、外科的な手術が必要です。

入れ歯は外科手術を伴わず、比較的短期間で作製できる一方、慣れるまで違和感を覚える方もいます。

インプラントとブリッジの違い

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、その上に人工歯を橋渡しする治療法です。インプラントは周囲の健康な歯を削る必要がありませんが、ブリッジは隣接する歯に負担がかかる場合があります。

また、インプラントは顎の骨に直接固定するため、噛む力をしっかり伝えやすいとされています。

差し歯やクラウンとの違い

差し歯やクラウンは、歯の根が残っている場合に、その上から人工の歯を被せる治療法です。インプラントは歯の根がない場合に用いられますが、差し歯やクラウンは自分の歯根を活かすことが前提となります。

したがって、歯の状態や残存歯根の有無によって、選択できる治療法が異なります。

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療のメリットとデメリットのイメージ

インプラント治療には多くの利点がありますが、注意すべき点も存在しますので、ここではそのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

インプラント治療の主なメリット

インプラント治療の最大の特徴は、失った歯の機能や見た目を自然に近い形で補える点です。人工歯根を顎の骨に埋め込むことで、しっかりと固定され、食事や会話の際にも違和感が少ないとされています。

また、周囲の健康な歯を削る必要がないため、自分の歯をできるだけ残したい方に適している場合があります。

さらに、定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたり使用できる可能性がある点もメリットとして挙げられます。

インプラント治療のデメリット

一方で、外科的な手術が必要となるため、身体的な負担や治療期間の長さに注意が必要です。

また、顎の骨の状態によっては治療が難しい場合もあり、事前の精密な検査が欠かせません。インプラントは保険適用外となるケースが多く、費用面での負担が大きくなることもあります。

さらに、治療後は定期的なメンテナンスが必要であり、十分なセルフケアと通院が求められます。

インプラント治療の流れ

インプラントについて説明をする歯科医師

インプラント治療の流れについて、初診から治療完了までの具体的なステップや期間の目安をわかりやすくご紹介します。

カウンセリングと診断の流れ

インプラント治療は、まずカウンセリングから始まります。

患者様のご希望やお口の状態、全身の健康状態などを確認したうえで、レントゲンやCT撮影などの精密検査を行い、顎の骨の量や質、周囲の歯や神経の位置を詳しく調べます。

これらの情報をもとに、インプラント治療が適しているかどうかを判断し、治療計画を立てます。不安や疑問があれば、この段階でしっかり相談できることが大切です。

手術から完成までのステップ

診断後、インプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋め込む手術を行います。手術は局所麻酔下で行われることが多く、術後は数日間の腫れや痛みが生じる場合があります。

インプラント体が骨としっかり結合するまで、一定期間の治癒期間を設けます。その後、アバットメントと呼ばれる連結部品を取り付け、最終的に人工歯(上部構造)を装着して治療が完了します。

治療期間とスケジュールの目安

インプラント治療は、個人の骨の状態や治癒力によって期間が異なりますが、一般的には初診から人工歯の装着まで3〜6か月程度かかることが多いです。

骨の増強が必要な場合や、複数本の治療を行う場合は、さらに期間が延びることもあります。

インプラント治療にかかる費用と保険の適用

インプラント治療にかかる費用のイメージ

インプラント治療にかかる費用や保険の適用について、一般的な相場や注意点を詳しく解説します。

インプラントの費用相場

インプラント治療にかかる費用は、主に人工歯根の埋入手術、アバットメント、上部構造(人工歯)の3つの工程ごとに発生します。

一般的には1本あたり30万円から60万円程度が相場とされていますが、使用する素材や治療の難易度、追加の骨造成手術が必要かどうかによっても費用は変動します。

また、診療所ごとに料金設定が異なるため、事前に見積もりを確認することが大切です。

保険適用の有無と医療費控除

インプラント治療は、基本的に健康保険の適用外であり、自由診療となることがほとんどです。

ただし、先天的な疾患や事故による顎骨の欠損など、特定の条件を満たす場合に限り、保険適用となるケースもあります。費用負担が大きくなるため、医療費控除の対象となる場合が多いです。

年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告で医療費控除を申請することで、所得税の一部が還付される可能性があります。詳細は歯科医師や税理士に相談することをおすすめします。

インプラント治療に適している人・適さない人

インプラント治療に適している人・適さない人を紹介する歯科衛生士の女性

インプラント治療はすべての方に適しているわけではなく、患者様の口腔内の状態や全身の健康状態によって向き・不向きがあります。ここでは、インプラントが適しているケースと、治療が難しい場合について詳しく解説します。

インプラントが向いているケース

インプラント治療が適しているのは、歯を失った部分の顎の骨が十分にあり、全身的な健康状態が安定している方です。

たとえば、入れ歯やブリッジに違和感がある方や、残っている健康な歯を削りたくない方が検討することが多いです。

また、口腔内の衛生管理がしっかりできる方や、喫煙を控えている方もインプラントの成功率が高い傾向にあります。

治療前にはレントゲンやCTによる精密検査が行われ、骨の量や質、噛み合わせなどを総合的に判断します。

インプラント治療が難しい場合

一方で、顎の骨が極端に少ない場合や、重度の糖尿病、心疾患など全身疾患がコントロールされていない場合は、インプラント治療が難しいことがあります。

また、妊娠中の方や成長期のお子様も原則として治療は行いません。さらに、歯周病が進行している場合や、喫煙習慣がある方は、治療後の感染リスクやインプラントの安定性に影響するため、慎重な判断が必要です。

インプラント治療後のケアと寿命

インプラント治療後のケアを怠らない女性

インプラント治療後のケアや寿命について、長く快適に使うためのポイントや注意点を詳しく解説します。

インプラントを長持ちさせるメンテナンス方法

インプラントを長く健康に保つためには、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、インプラント周囲のプラークをしっかり除去することが重要です。

また、定期的な歯科医院でのメンテナンスも大切で、プロによるクリーニングや噛み合わせのチェックを受けることで、トラブルの早期発見や予防につながります。

治療後に気をつけたい生活習慣

インプラントの安定を保つためには、過度な力がかかる習慣を避けることが求められます。例えば、硬いものを無理に噛む、歯ぎしりや食いしばりなどはインプラントに負担をかけるため注意が必要です。

また、喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高めるとされているため、禁煙が推奨されます。バランスの良い食事や十分な睡眠も、口腔内の健康維持に役立ちます。

インプラントの寿命とトラブル例

インプラントの寿命は、適切なケアと生活習慣によって大きく左右されます。

一般的には10年以上使用できるケースもありますが、インプラント周囲炎やネジの緩み、人工歯の破損などのトラブルが起こることもあります。異常を感じた場合は早めに歯科医師に相談することが大切です。

まとめ

インプラント治療をして満足そうな女性

インプラントとは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。

構造は主に人工歯根・アバットメント・人工歯で成り立ち、見た目や噛む機能の回復が期待されます。入れ歯やブリッジと比較し、周囲の歯への負担が少ない点や安定性が特徴ですが、外科手術や費用の負担、定期的なケアが必要とされます。

保険適用は限定的で、治療の適応や寿命には個人差があるため、歯科医師と十分に相談しながら検討することをおすすめします。

インビザラインを検討されている方は、堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は審美治療に特に力を入れており、口元の見た目の改善だけでなく患者様に合わせた治療を提案をさせていただきます。
当院の診療ページはこちら、初診のWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。