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インビザラインとは?メリットやデメリット、費用を解説

2025.10.22

きれいな歯並びの女性

こんにちは。堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」です。

歯並びに悩みを抱える方にとって、矯正治療は重要な選択肢の一つです。従来は金属製のワイヤーを使った矯正が主流でしたが、近年では透明なマウスピース型の矯正装置を使用したインビザラインが注目を集めています。

インビザラインは、装置が目立ちにくいという特徴から、若年層から大人まで幅広い層に支持されています。矯正治療と聞くと「見た目が気になる」「痛みが心配」といった不安を感じる方も多いかもしれません。

しかし、インビザラインにはこれらの懸念を解消する多くのメリットがあります。

今回は、インビザラインとはどのような矯正方法か解説します。メリット・デメリットや従来のワイヤー矯正との違いについても解説しますので、矯正治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインのマウスピースを両手で持つ女性

インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、透明なマウスピース型の矯正装置を使用して行う矯正方法です。

固定式の装置を使用して治療を行うワイヤー矯正と異なり、取り外し可能で透明なアライナーと呼ばれる装置を使用します。そのため、目立ちにくく、日常生活に支障をきたしにくいのが特徴です。

インビザラインは、3Dスキャンによって患者さんの歯並びをデジタル化し、そのデータをもとに段階的に歯を動かしていく複数のアライナーを作製します。治療中はアライナーを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換して少しずつ歯並びを整えていきます。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットのイメージ

ここでは、インビザラインの主な利点について詳しく見ていきましょう。

装置が目立ちにくい

インビザラインの最大の特徴は、透明なアライナーを使用するため、矯正装置が目立ちにくい点です。金属製のブラケットやワイヤーを使った従来の矯正治療では、口を開けた際に装置が見えることに抵抗を感じる人が少なくありません。

その点、インビザラインで使用するアライナーは透明なプラスチック素材で作られているため、治療中も自然な見た目を保てます。

特に、接客業や営業職など、人と対面する仕事をしている方にとっては、大きな安心材料となります。また、写真撮影や人前で話す場面でも、見た目を気にせずに笑顔を見せられるため、精神的な負担の軽減にもつながります。

装置の取り外しができる

インビザラインのもう一つの大きな利点は、自分でアライナーを取り外すことができる点です。これにより、食事や歯磨きの際に装置が邪魔になることがありません。

従来のワイヤー矯正では、装置が固定されているため、食べられるものに制限があったり、歯磨きがしにくかったりしました。

一方でインビザラインなら、食事の前にアライナーを外して好きなものを食べることができ、食後には丁寧に歯磨きをしてから再度装着すれば良いのです。

痛みや不快感が少ない

矯正治療において、多くの人が気にするのが痛みや不快感です。

インビザラインでは、アライナーを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換しながら徐々に歯を動かしていきます。そのため、装着初期に若干の圧迫感はあるものの、強い痛みを感じることは少ないとされています。

また、アライナーの素材は滑らかなプラスチックでできており、口の中で擦れて傷ができるリスクも低いです。特に口内炎ができやすい人や、金属アレルギーを持つ人にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

通院回数が少ない

インビザラインは、治療計画に沿ってあらかじめ複数枚のアライナーを作製し、ご自身の管理のもとで治療を進めるため、頻繁に通院する必要がありません。一般的には、1〜2か月に1回程度の通院で済むことが多く、忙しい社会人や学生にとって大きな利点となります。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットのイメージ

続いて、インビザライン治療における注意点やデメリットについても確認しておきましょう。

装着時間を守らなければ効果が出にくい

インビザラインでは、アライナーを1日20〜22時間装着する必要があります。つまり、食事や歯磨き以外の時間は常に装着する必要があるのです。このルールを守らなければ、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びる可能性があります。

特に、自己管理が苦手な方や、忙しくて装着時間の確保が難しい方にとっては、この点が大きな課題となる可能性があります。装置の取り外しができるという利点がある一方で、自己管理が求められるという側面も理解しておく必要があります。

適応できる症例に限りがある

インビザラインは多くの症例に対応できるようになってきましたが、すべての歯並びに対応できるわけではありません。重度の不正咬合や骨格的な問題を伴う場合には、ワイヤー矯正や外科的処置が選択されるケースもあります。

そのため、インビザラインを希望する場合でも、まずは歯科医師による精密検査と診断を受け、自身の歯並びが適応症かどうかを確認することが大切です。

装置を紛失・破損するリスクがある

アライナーは取り外し可能ですが、外した際にうっかり紛失したり、誤って破損したりするリスクがあります。特に食事中にティッシュに包んで置いたまま忘れたり、鞄の中で潰してしまったりといったトラブルは意外と多いものです。

アライナーを紛失した場合には、再作製が必要となり、治療スケジュールに遅れが生じる可能性があります。また、破損によって装着できない期間が続くと、治療の効果にも悪影響を及ぼすことがあります。取り扱いには十分な注意が求められます。

インビザラインとワイヤー矯正の違い

マウスピースを片手に持つワイヤー矯正している女性

インビザラインと従来のワイヤー矯正には、いくつかの明確な違いがあります。ここでは、それぞれの特徴を比較しながら解説します。

装置の目立ちやすさ

ワイヤー矯正では、金属製のブラケットやワイヤーが歯の表面に固定されるため、口をあけたときに目立つことがあります。特に笑ったときや話しているときに装置が目立つことが多く、見た目にコンプレックスを抱える人も少なくありません。

一方、インビザラインでは透明なアライナーを使用するため、装着していてもほとんど気づかれません。見た目を気にする方や、職業柄目立たせたくない人にとっては、大きなメリットです。

装置の取り外しの可否

ワイヤー矯正の場合、装置が歯に固定されているため、治療期間中は自分で取り外すことができません。そのため、食事や歯磨きのたびに注意が必要となり、不便さを感じることがあります。

一方、インビザラインで使用するアライナーは食事や歯磨きの際に簡単に外すことができます。これにより、食生活や日常の口腔ケアをほとんど制限なく行うことができます。

ただし、自己管理が求められる点には注意が必要です。

食事制限の有無

ワイヤー矯正中は、装置が外れるのを防ぐために硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避けなければなりません。また、食べ物が装置に詰まりやすいため、適切にケアを行う必要があります。

一方、インビザラインでは食事の際にアライナーを取り外すため、基本的に食事制限はありません。好きなものを食べられる自由さは、治療を続けるモチベーション維持にもつながります。

ただし、食後は必ず歯磨きをしてから再装着する必要があります。

口腔ケアのしやすさ

ワイヤー矯正中は、装置があることで歯ブラシが届きにくく、磨き残しが発生しやすくなります。フロスや歯間ブラシを使うにも工夫が必要で、日々のケアが煩雑になります。そのため、虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。

一方、インビザラインの場合、アライナーを外して通常通りに歯磨きができるため、口腔内を清潔な状態に保ちやすくなります。特に口腔衛生を重視する方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

痛みや違和感の程度

ワイヤー矯正では、ワイヤーを調整するたびに強い痛みや違和感を伴うことがあります。また、金属部分が口の粘膜に当たり、口内炎ができることもあるでしょう。

一方でインビザラインは、段階的に歯を動かす仕組みで、素材も滑らかで柔らかいため、痛みが少ない傾向があります。装着初日や交換直後には多少の圧迫感がありますが、通常は数日で慣れることがほとんどです。

インビザラインの費用

インビザラインの費用のイメージ

インビザラインの費用は、症例の難易度や治療期間によって異なりますが、一般的に全体矯正は60万円〜100万円程度、部分矯正は30万円〜60万円ほどが目安とされています。

この費用とは別に、精密検査の費用や通院時の調整料がかかるケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。多くの歯科医院では、支払い方法として一括払いだけでなく、分割払いやデンタルローンに対応しているところもあります。

インビザラインの治療の流れ

インビザラインのマウスピースを片手にカウンセリングする歯科医師

ここでは、インビザラインの治療がどのように進行するのか、ステップごとに詳しくご紹介します。

カウンセリングと診察

まずは歯科医院でカウンセリングを受け、自分の歯並びや噛み合わせの状態について相談します。この段階では、インビザラインが自分の症例に適しているかどうかを確認し、矯正治療の目的や希望などを歯科医師と共有します。

簡単な口腔内のチェックが行われ、必要に応じて治療の選択肢やおおよその費用・期間の説明も受けることができます。不安な点があればこのタイミングでしっかりと質問しておくことが大切です。

精密検査

カウンセリング後、インビザライン治療が可能と判断された場合は、精密検査に進みます。検査では、歯の型取り(または3D口腔スキャナーによるスキャン)、顔貌や口元の写真撮影、レントゲン撮影、噛み合わせのチェックなどが行われます。

これらの情報をもとに、患者さん一人ひとりの口腔内の状況を詳細に分析し、より正確な診断を行います。精密検査は、治療計画を立てるうえで非常に重要なステップです。

治療計画の立案と装置の作製

精密検査の結果をもとに、歯科医師が治療計画を立案します。専用のソフトを用いて、歯がどのように動いていくかをシミュレーションしながら、治療のゴールまでのステップを視覚的に確認することができます。

この治療計画に基づいて、インビザラインのアライナーがオーダーメイドで作製されます。

装置の装着と定期通院

アライナーが完成したら、実際に装着して治療を開始します。装着方法や日常生活での注意点、交換のタイミングなどについて、歯科医師から説明を受けます。

基本的には1日20〜22時間の装着が推奨されており、約1〜2週間ごとに新しいアライナーに交換していきます。治療中は1〜2か月に1回の頻度で通院し、歯の動きや口腔内の状態を確認しながら治療を進めていきます。

保定期間

すべてのアライナーの装着が終了し、目標とする歯並びになったあとは保定期間に入ります。これは、動かした歯が元の位置に戻ろうと動く後戻りを防ぐための大切な期間です。保定装置(リテーナー)を装着して、整えた歯並びを安定させます。

この段階までしっかりと取り組むことが、美しい歯並びを長期的に保つためには欠かせません。

まとめ

ダイニングで寛ぐカップル

インビザラインは、透明で目立ちにくい装置を使用して歯並びを整える矯正方法です。装置の取り外しができる点や痛みが少ない点など、多くのメリットがあります。

その一方で、装着時間を守る必要がある、適応症例が限られるといったデメリットもあります。

インビザラインが適しているかどうかは、症例やライフスタイルによって異なるため、まずは信頼できる歯科医師に相談し、自分に合った治療法を選択することが大切です。

インビザラインを検討されている方は、堺市堺区、南海高野線「堺東駅」直通の歯医者「堺東Mデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は審美治療に特に力を入れており、口元の見た目の改善だけでなく患者様に合わせた治療を提案をさせていただきます。

当院の診療ページはこちら、初診のWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。